笑われた人が、ヒーローになれる

ここで言う「笑われた人」というのは、「ヒンシュクを買う人」の事を指す。なので、決してヒンシュクを買う人が悪いと言っているわけではない。ヒンシュクを買うことと、人に迷惑をかけることは違うよ、と言っているのである。
ヒンシュクを買っても、マナーは守るべきなのだ。

モラルは、未来永劫変わらないものではありません。その瞬間、たまたま多数派である人たちの考え方を、「モラル」と言っているだけです。
大多数の中に埋もれ、混じっていることを「あの人はモラル的な生き方をしている」というのです。それは、人間的に正しい、正しくないと言っているのでは決してありません。モラルの中に入っているほうが楽です。
モラルからはずれることは、レールからはずれることです。

モラルの中に入っている限り、ヒンシュクを買うことはありません。でも、モラルの中に入ってしまうと、マナーの意識がどんどん低くなります。少数派に徹するためには、モラルを破ることです。モラルは破ってもいいけれど、マナーだけは守りましょう。「マナー」は礼儀です。人に迷惑をかけないということです。

人に迷惑をかけている人はヒンシュクを買っているのではなく、マナーが悪いだけです。勘違いしてはいけません。
ヒンシュクを買う人は、礼儀も決してマナーも悪いというわけではありません。礼儀正しくてマナーも守っているのに、ヒンシュクを買っている人もいます。
こういう人はみんなと違う価値観に生きているのです。