ことばに感じる女たち

ことばに感じる女たち (ワニ文庫)

ことばに感じる女たち (ワニ文庫)

「ことば」
動診・操法と進めていく場合、「言葉の誘導」である。

久しぶりに面白い本を読んだ。
本の最初に掲げてある命題は「なぜ女性は、男女関係において完全には満たされないのか」。
確かにそうである。何故なんだろう(笑)。
著者黒川伊保子氏は元エンジニアで、人工知能の開発に携わったいわば「理系」の人。その後に「ことばの感性」の研究をされている。

目次を見ると、
・ことばは音であって音ではない
・語感の正体を科学する
・かくもやっかいなる女性脳
・ことばを制すれば関係を制す
・なぜオバサマたちはヨン様にときめいたのか
など、なかなか面白そうなことが書いてある。

何で「プリウス」が売れてるのか。何で怪獣やヒーロー系には『ガ』とか『ギャ』が多いのか。
例として、『ゴジラ』が、「コシラ」だったり、『バルタン星人』が「ハルタン星人」だったら迫力に欠けるわけ、などがよくわかる。

一番印象に残ったのが、男女の思考とそれを言葉にするプロセスの違いで、
『大人の女性は、次々に言語化する情報を、そのまま口から垂れ流したりしませんが、時には油断して男性の前でこれをやってしまうことがあります。男性にとって、女性の言葉が思慮の足りない、いかにも感情的な言葉に感じられるのは、このような時なのです。

けれど、これは考えるプロセスの垂れ流しにすぎません。男がそれを結論だと思って聞くから、女を馬鹿と勘違いするだけなのです。

女の結論は、男にとってはあまりに重いので、軽々しく口にはしないのです(ほんとうですよ)。』
という箇所だった。確かにその辺りは違う。

確かに女の結論は男にとっては重い。にやり。